テキストサイズ

AV女優と結婚するということ嫁がAV女優になったということ。

第12章 カオル。健太の器。

『おっ!それは良かったね!健太くん、会社リストラされて、どうしてるのかなと思ってたんだよ。』

黒光太は
そうカオルの喜びを
自分のことのように喜んだ。

実は黒光太は
カオルのマネージャーだった頃の健太を
すごく可愛がっていた…
黒光太の本名は
黒川学【クロカワ マナブ】ぶという
もともとは劇団出身の俳優だ。
紆余曲折の末に
AVの世界に流れ込んできたため
ヒトの苦労を知っている。

『俺はさ…正直、カオルちゃんのマネージャーには、健太くんがぴったりだと思ってたんだよね。あいつには【暖かさ】ある…。この世界って、事務所やマネージャーのほとんどはさ… …女優なんて次から次へ舞い込んでくるお金をもたらすお財布みたいに考えてるやつ多いからね… …ほら!あんたんところの社長…あの鈴村だってその典型的なやつだよ。今のカオルちゃゆのマネージャーのアイツにも似たような空虚あるよね…。』
と黒光太は
嘆くようにそうカオルに呟いた…


と、その時
向こうから
カオルのマネージャーの尊が
ニコニコしてやって来た

『おっと…!余計なおしゃべりしちまった。カオルちゃん、また来月ね!』
とカオルに声をかけたあと

ヒソヒソ声で
『カオルちゃんも、機会あったら、パインズやめること考えておいた方がいいよ…』と
黒光りはカオルの耳元で囁いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ