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背中に。

第1章 出会いは飲み屋で

季節は秋

綾菜はその日、仕事上がりに一つ上の先輩、望実と飲みに行く約束をしていた。


複数の店舗を周りスタンプラリー形式で景品を当てると言うイベント。


最初は頑張ろうと意気込んでいたものの、人の多さやまだ少し残る夏の暑さで二人は疲れが出始めていた。


諦めて一件の店に滞在してそれぞれ愚痴や近況をおもしろおかしく話しているうちにイベントはいつの間にか終了し、人も減り始めてきている。


時刻は深夜2時


「二人で飲んでるの?一緒に飲まない?」


声を掛けてきたのはこちらと同じ二人組。


お店の人の勧めもあって一杯ご馳走するからと席を移動してきた彼らと飲むことに。

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