好きにさせて
第2章 二人
・・・二週間後
「あっ、野崎さんいらっしゃい」
「なんや野崎さんて言われたら
むず痒いわ」
他に客がいるからか
茜は俺をさん付けで呼び
カウンターに座るよう促した
「じゃあ野崎くんって呼ぶ?」
茜は
今日もシャツを着て
その上にエプロンをしていた
シャツの色は白ではなく
薄いブルーで
真っ白なシャツより
こっちの方が
似合ってる気がする
「野崎くんもなー
40前の男には似合わへんよなー(笑)
平田のことは
なんて呼んでんねん」
「んー…平田くんかな?(笑)」
「昔のまんまか」
「うん。ビール?」
「おお、あとその
おでんくれるか?」
「うん」
茜は
慣れた手つきで
俺におしぼりを渡すと
グラスを目の前に置いた
ん?
茜の指、こない細かったかなぁ…
平田と来た時は気付かなかったが
茜の指は細くて白く
「はい、どうぞ。
また来てくれて
ほんと、ありがとね」
そう言いながら
ビールを注ぐ指に
指輪はなかった
「あっ、野崎さんいらっしゃい」
「なんや野崎さんて言われたら
むず痒いわ」
他に客がいるからか
茜は俺をさん付けで呼び
カウンターに座るよう促した
「じゃあ野崎くんって呼ぶ?」
茜は
今日もシャツを着て
その上にエプロンをしていた
シャツの色は白ではなく
薄いブルーで
真っ白なシャツより
こっちの方が
似合ってる気がする
「野崎くんもなー
40前の男には似合わへんよなー(笑)
平田のことは
なんて呼んでんねん」
「んー…平田くんかな?(笑)」
「昔のまんまか」
「うん。ビール?」
「おお、あとその
おでんくれるか?」
「うん」
茜は
慣れた手つきで
俺におしぼりを渡すと
グラスを目の前に置いた
ん?
茜の指、こない細かったかなぁ…
平田と来た時は気付かなかったが
茜の指は細くて白く
「はい、どうぞ。
また来てくれて
ほんと、ありがとね」
そう言いながら
ビールを注ぐ指に
指輪はなかった