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腐男子仲間から恋人へ

第3章 ~再婚で増える家族~

◇日暮家1階・玄関◇

「お母さん、久しぶり
ただいま」

家に帰ると、ちょうど居間からお母さんが出て来る。

「明人、久しぶりね
お帰りなさい」

バッグを持ってるって事は、もう出かける準備は済んでるのか?

「出かける準備は出来てるわよ
明人、トイレとかは大丈夫?」

「大丈夫だよ」

「それじゃあ、行きましょう」

僕は、お母さんと一緒に家を出た。

◇道中◇

「待ち合わせ場所は、レストランの前?中?」

「入り口付近のとこよ」

徒歩でレストランへ向かってる最中、お母さんは楽しそうな表情を浮かべている。

お父さんの浮気が原因で離婚して以来、お母さんはずっと苦労してきた。

僕が反対すれば、お母さんは悲しむ。

せっかく、お母さんが幸せになれる機会が訪れたんだ。

お母さんの今までの苦労が報われるなら、喜んで再婚に賛成して僕は相手の人の事を、お父さんと呼ぼう。

「見えて来たわ」

「あのレストラン?」

「そうよ」

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