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元カレとヨリを戻したのは夫が浮気をしていたせいじゃなくて

第2章 夫への想いを残したまま好きになってしまった人♡範子SIDE♡

「そうでしたか……御主人が……」

「はい。この店を畳むことも考えたのですが
主人が亡くなっても常連さんは御贔屓にして
くださるということでしたので」


それとなくした夫と店の話に
本條さんは親身になって
耳を傾けてくれた。


「範子さん。お子さんは?」

「縁が無かったとでも申し上げておきますね」


結婚して十年。


子宝には恵まれなかった。

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