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『佳祐ト別レタラ足長オジサンガ
オ金イッパイクレルッテ。ダカラモウ
帰ッテ来ナイデ。オ金モラエナクナル』


足長おじさん……


ハワイで暮らし始めた頃
アリスがよく口にしていたが
足長おじさんの正体を証してはくれなかった。


アリスはその足長おじさんから
金の臭いを感じ取り
いつかこうなることを予期して
頑なに口を閉ざしていたのだろう。


「分かったよ。ウォルのことだけは
しっかり面倒見ろよ」


俺にはアリスを咎める気力すら残っていない。


俺が散々張っていた意地って
なんだったのかな。