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桜花楼の恋

第17章 過去の幻影

玉「徳川への反逆って半分はそうだったかもしれない、けどもう半分は」

屋良「おまえ」



なに?意味わかんない。



玉「俺から奪い返したければ一緒についてくればいいじゃん、そして自分の眼で確かめてみたら」



何を?



玉「そうするつもりでいたんだろ本当は?」

屋良「あぁ、だが」

玉「だったら、こんな所へ閉じ込めておくより俺達と行動を共にした方が分かると思うけどな」

屋良「随分と自信ありげだな、フッ」

玉「当たり前さ俺の仲間は生半端な連中じゃないんだから」

屋良「面白い」



はっ?



屋良「お前といい、あいつといい クククッ」

千「うわっ、なに!?こいつ笑ってる」

屋良「よし分かった望み通り着いて行ってやるよ」



ええっ!?



屋良「が、もし1回でもガッカリさせたら、その首容赦なく斬って落とすから覚悟しとけ」

玉「構わないさ、フッ」



タマ、なんて約束をしているんだよ。



忍び「かしら」

屋良「お前らはここで待っていろ動くときは鳩を飛ばす分かったな」



こうして━



宮「あ、あり得ない」

千「宮田」

宮「こんな危険な奴と一緒に旅することになるだなんて、ブツブツブツ」



俺達は、まるで猛獣でも連れて歩くかのような心境で旅を再開する羽目になってしまう。

意味不明なまま、行き先を尾張へと変え。




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