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桜花楼の恋

第30章 番外編→第15章後の話しになります

・藤ヶ谷side

NHKホールの楽屋にいたら、なんだか廊下が騒がしい。

そう思い、部屋から出てみると。



北「だぁーだからひっつくな離れろ」



北山?



藤「こうなったら身体で思い出させてやるよ」



えっ、俺?なわけないし。



北「ちょ、よせ、どこを触ってるんだわマジで怒るぞ、やめろって」

戸「あ、あのさ」

河「これって、もしかしてヤバくない」



もしかしなくても、そうだろ郁人。

ダッ!



藤(現)「てめぇ、何をやっているんだ北山を放せ」



グイッ!



北「ふっ、藤ヶ谷」

藤「‥‥っ」



急ぎ、そいつから引き離せば。



藤「おまえ誰?」

藤(現)「そっちこそ、なんで俺と同じ顔をしている」

藤「‥‥‥」

橋「わわっ、若様が2人」



ハッシー?いや、にしては小さい。どう見ても小学生くらいだよな…



藤(現)「大丈夫か?」

北「あぁ、フッ」

藤「お前こいつと、どういう関係?」



なに言ってるんだ。



藤(現)「北山は俺のシンメ大事な相棒さ、キッ」

藤「シンメ?」

藤(現)「お前こそ、なに」

藤「色だ」



はっ?



北「ばっ、バカ言ってるんじゃね俺にそんな趣味はねぇよ」

藤(現)「そうだ、あったら俺も我慢してないし」

北「んっ?」

藤「あ、いや」



やっべ、つい本音を口走ってしまった。



藤「よく分からないが俺達はもう何回も情交している、お前の出る幕じゃない」

北「だからしてねって言ってるじゃん」



くっそ、腹立つ奴だなぁ。



藤(現)「こいつはそう簡単に堕ちはしないんだデタラメばかり言ってないでとっとと失せろ」

藤「俺は嘘は言ってない」

藤(現)「なに!」

戸「まぁまぁ2人とも落ち着いて」

藤(現)「冗談じゃない俺の俺の北山を侮辱するようなやつ絶対に許してはおけない」

北「…藤‥ヶ谷…」

河「あちゃー」



あっ、また。



藤(現)「あ、ははっ」

北「‥‥‥」



とたん、やな沈黙が流れ。

が、このあと思いもかけない言葉をその口から聞くことになろうとは。

こいつは、過去からの使者だったのかもしれない煮え切らない俺達2人への。




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