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蜜蜂オヤジ。

第17章 懐かしい昔と狂気な夜。

『あー!久しぶりだね。元気だった?あ…なんだかあの頃よりも菫も三十路を越えていい女になっちゃったんじゃない?』

と菫は後ろが声をかけられて振り向く

『あ…柚さん、久しぶり!』

菫は柚に懐かしさ一杯で
返事を返した。


柚は
大作のことを忘れられず
会いたい衝動を抑えきれずに
なんとかこちらにやって来るすべはないものかと
考えに考えた…

そして菫の存在を思い出した

果たして
10年以上前に離婚した
旦那の母親が亡くなったと知り
せめてお線香でも…
とやって来る女はいない…とは思ったが

柚は一縷の望みにかけて
柚に志帆が亡くなり
先日初盆の法要をしたことを
メールで知らせた

すると
菫から返信があり
一方的に別れを切り出してきた
もと夫の海と会うことがないのなら
せめてお線香だけでもと
返事を返してきたのだった…


柚はこれで
お父さんに会える!
そう思って
嬉しくなった…。

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