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『じゃあ、ちょっと自宅に戻ってくるね桜さん』

俺は
桜さんに行ってきますのキスを交わした…

すでに
カケルが小学校に行っている間
テルがまだ
1歳なのをいいことに
俺と桜さんは最近では
テルが起きて一人で遊んでいる隙ににも
交わるような平日を過ごしていた…

ただ
今日はわざわざ
亡くなった志帆の仏前に
せめてお線香だけでも…と
なんと
海が昔
別れた嫁の菫さんが
わざわざ実家に来てくれると知らされていた。


まだ
柚さんは菫さんと連絡をとっていたのだ…
と俺は正直驚いたが
菫さんが
線香をあげなくてくれることが
俺は嬉しかった

なにせ
あの自由人の三男坊の気まぐれで
数ヶ月で離婚させられたんじゃからな…

あの時はまだ
俺も仕事を持っていて
最後の最後
菫さんに何一つ
言葉をかけてやれんかったからな…

あれから10年少し…

菫さん幸せに今していたらいいんじゃが…


『じゃあ夕方までには帰るよ。柚さんもついてきてるらしいから…　』

『はい。時間を気にしないで、お話してきてください。』
と桜さん

俺は
桜さんのエプロン姿にそそられそうにあなり
再び玄関先で
行ってきますのキスをした

舌まで絡ませて…。