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蜜蜂オヤジ。

第3章 お風呂にて。

『お父さん… …もう無理しちゃったんですね…。』
そう申し訳なさげに
桜さんは
俺の肩に湿布を貼ってくれていた


『もう!カケルもジイジは、おじいちゃんなんだよ。少しは加減して甘えないと!』
とカケルをたしなめた。


『ジイジ… ごめんなさい…。』
カケルは俺を心配そうに見つめる


『パパが行ってたんだ…。ジイジは野球上手だったって……だから僕、見てみたかったんだ…。』
カケルはそう言った。


俺は
『久々に野球したからなぁ…。よ~し!肩が直ったら、カケル、ジイジとトレーニングしようか?』
としゅんとするカケルに
そう言葉をかけた

『うん!』とカケルは
嬉しそうに返事をしてきた。

やっぱり孫は無条件にかわいい。

そんな俺とカケルの会話を眺めていた
桜さんも
『うふっ…!なんだか、カケルの上に、大きいお兄ちゃんができたみたいだねっ。』
と微笑んでいた。

『でも、お父さん…。ケガには気を付けてくださいね。』
そう優しく
俺を諭す桜さんの
笑顔がなんとも癒し系で…

俺は不覚にも
ドキンとしてしまった。

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