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蜜蜂オヤジ。

第25章 菫の蜜は…。

激しい行為が終わり…


菫さんが
服を着直す頃には
仕事のできる女の顔に
菫さんは戻っていた…。
そして
結婚にたいする勇気も持てたようじゃ…。

『お父さん…。私もう過去を引きずりません。お父さんとの交わりで分かりました…。大切な相手にありのままの自分を見せることが大事なんてすね。私…お父さんの唾が欲しいなんて… よくあんなこと言えたなぁって…キャ… でも、分かったんです…そういうことまで相手にさらけ出してはじめて夫婦になれるんだって…。 …その意味では私と海さんは夫婦だったけど夫婦じゃなかったんですね…。…お父さん、私これから本当の意味での結婚をします。…あ!海さんには機会があればそうお伝えください。』

俺はそういう菫さんを
微笑んで愛しく見つめていた。

『今度こそ…。さよならだね。早くお幸せに』

俺の差し出す手に
菫さんは両手で包み込むように握り返してきた


そして
『香川菫。幸せになります』と
満面の笑みで答えてくれた。


菫さんのイキ蜜は
幸せを求める未完熟の味がした…

いつか完熟した汁を味わいたいが…
そうならないことを
俺は祈った。

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