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蜜蜂オヤジ。

第10章 可愛い嫉妬。

そして
その夜遅く

大阪から
次男の忍夫婦が孫の大【ダイ】を連れて
帰ってきた。


『父さん…。色々と不自由してない?』
と忍が気遣いを見せてくれた…

『じいちゃん、こんばんは。俺、腹へったんやけど… …なんかない?』
と孫の大が俺に訴えてきた…


確か
夜遅くなるから
夕飯は済ませてくると言っていたはずなんだが…

俺が
『大は、夕飯食べんかったのか?』
と尋ねると…

『うん。ママがどうせ何かしら食べるものあると思うからって…』
と大が柚さんのほうをちらりと見て呟いた。

『もう!大はなんてこと言うんや? あっ、お父さんごめんなさいねぇ… でも少しでも早くこっちに到着したくて、食べてこなかったんですよぉ…』
と柚さんはそう言ったあと


横目でちらりと
桜さんを見つめた…


『もしよかったら、何かお作りしましょうか?大ちゃん、ちょっとそれまでカケルと遊んでいてね。』
桜さんはそう言って
キッチンへと向かった。


『ねえ、柚ちゃ~ん… いい加減に桜ちゃんに圧かけるのやめてあげたら?柚ちゃんは年上でも、桜ちゃんの方が兄嫁なんだからさ…』
と海が柚さんにそう言った。


よし!それでこそ自由人じゃ!


さっきは嫉妬て
すまんかった!
お前は桜さんの味方じゃな!

俺は海を見つめてそう心で叫んだ。

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