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蜜蜂オヤジ。

第10章 可愛い嫉妬。

あら…!!


美味しいじゃないの!


柚は桜が急遽ありあわせのもので
作った食事を味わいながら
そう思っていた。


悔しいな…

神様は不公平よ!

桜さんは
外見も31歳には見えないくらい
若々しくて
しかも2人のママなのに
まだ『私…28歳独身です…!』くらいの
可憐さみたいなものがある…。
私は
桜さんと1歳しか違わないのに
よくお子さんはもう高校生くらいですか?
何て言われるくらいの年齢に
よく間違えられる!
ふっ…40代ってとこか…?
ようはおばちゃんに見えるってことよね…。

桜さんは羨ましいなぁ…
可愛らしいから
うちの旦那もその弟の海さんまで
『桜ちゃん!』『桜さん!』って
鼻の下伸ばしちゃってさ…。

桜さんも桜さんで
いつもニコニコそつがなくって…

顔よし性格よし。
完全無欠だよね!

旦那さんの薫さんが
海外に赴任したから
少しは一人で家事と育児して
生活感がにじみ出て
ちょっと疲れた顔になってるのかなって
期待してきたけど…

なんか…
この前会ったときより
妙に艶やかと言うか
きれいと言うか…
女として満たされてます感が
強くなってるような…

なんか
すべてにおいて負けてます通告を
私は桜さんに会うたびに
神様から宣告されてる気分になり…


ついつい嫌な小姑みたいな態度を
桜さんにとってしまう…

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