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『ふぅ～　なんとか今日も終わりましたね。』


桜さんは
最後まで起きて
洗い物や明日の法事の段取りやらの確認を
テキパキとこなし終えて

俺にお茶を差し出してくれた。


『桜さん、くたびれたじゃろ？いろいろ気遣いをさせて、すまんね…。』
と俺は桜さんを労った。

『いいえ。私、長男の嫁なんで！』
桜さんは
胸を張ってえへんと威張るような
おどけたしぐさをして
俺に微笑みかけてくれた…。



この時、大作は
ふと桜のしぐさに志帆の面影を感じた…


『なんかさ…　桜さんがだんだんと志帆に見えてきてしまうよこの頃…。』


大作はそう桜に
感じたままを言葉にして伝えた。