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蜜蜂オヤジ。

第10章 可愛い嫉妬。

寺山海【テラヤマ ウミ】32歳。
バツイチ…独身。


久々の実家に帰ってきて
驚いたのは
母さんに先立たれ
さぞかし
寂しい思いもして老け込んでるかなぁと
想像していた
父さんが若々しく元気なことだった。

聞けば
薫兄ぃが海外単身赴任していったあと
薫兄ぃの家で
桜ちゃんたちとくらしているってことじゃないか


あんな可愛らしい桜ちゃんと
ひとつ屋根のしたで生活していたら
そりゃ幸せかもしれないよな


しかも今日驚いたことに
桜ちゃんが
妙に艶かしくなっていたこと。
もともと可愛らしい美人さんだったんだけど
それに加えて
小悪魔的な仄かなエロさが
どこかしらから漂っていて
思わずか写真捕らせてもらっちゃったよ


……う~ん
誰かに雰囲気がにてきたんだよな
桜ちゃん……


その時
俺は思い出した!
今の桜ちゃんって
若い頃の母さんに雰囲気が似てきてるんだ!

そう思った。

やっぱり父さんと暮らしているうちに
桜さんは
少なからず父さんの好みの雰囲気に
変わってきたのかな…

あ!
も、もしや!
父さんは昔からかなりの
女好きな一面もあったから…

桜ちゃん
もしや…父さんに食べられちゃった?!


ふっ……さすがにそれはないか…


俺はあまりに自由人過ぎる
自分のぶっとんだ発想に
苦笑いしてしまった…。

さて、明日は法事だから
朝が早い…
そろそろ眠るかと俺は思い
2階の部屋から階下のキッチンで
コップに1杯だけ水を頂きに
階段を降りた。

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