こんなとこじゃイヤ!
第2章 忘れられない
いつもと変わらない日々
いつもと変わらない景色―――
だったはずなのに、あの日を境に俺のなかで何かが変わっていた。
《愛してる・・・》
出会ったはずのない名前も知らないあのひとは、俺のことを知っていたんだ。
―――あの電車で君のことをずっと見てた。
―――はじめて君を見たとき、なんて綺麗な子だろうて
―――ひとめ惚れだったんだ―――
―――おかしいだろ?こんなおじさんが、君みたいな高校生相手に・・・
―――だから、もう俺のことは忘れて
そう言って笑顔を見せたあのひとは、俺の前から消えていた。
―――忘れられるはずないよ、―――あんな衝撃的な出来事―――
知らない男に散々突かれて、喘がされて、嫌だと抵抗しながらも、昇りつめていく快感。無意識に自分から腰を振っていた。
あんなことされて、嫌いになってもおかしくい状況なのに。
―――会いたいだなんて、
俺はどうかしてしまったのかな・・・