こんなとこじゃイヤ!
第1章 最悪な出会い
あまりにもイケメン過ぎる彼に、
不覚にも見惚れてしまって、すっかりと油断していた。
隙をついた男は、ズボンの中に手を忍ばせ尻を揉みしだく。
「はなせっ…て、変態ッ!」
振り解こうにも、綺麗な顔に似合わず男は力強かった。
触られているうちに、おかしな声まで漏れてしまう。
「…っ…ぁん」
自分じゃないみたいな、
女にも似た甘い声に、自分でも顔が熱くなるのを感じた。
男の舌がベロリと耳朶を舐め、ヌチャリと音をたて離れていく。
『男に痴漢されてますて…大声だしてもいいんだよ…?』
……悔しかった
男に痴漢されながら、何もできない自分に…
嫌でも感じてしまう浅ましい身体に…