ダメビト図鑑
第3章 コレクション02 アベちゃん~最初のお客さん
その日。
イオリはアベとの接客のあと
もう1人のお客がついて接客をしてから
【エルフラージュ】の事務所をあとにした。
安木から
『ハイハイ。ではサオリさん、今日の日当です』
といって
現金が入った封筒が手渡された
90分コースのお客さんを2人接客して
手取がおよそ1万7000円。
専業主婦だったイオリにしてみたら
それは大金だ。
近所のコンビニでパートしたって
3時間少し働いただけなら
2700円程度だろう…
だがイオリのなかでは
金額よりも
アベをはじめお客さんからの
『ありがとう』の言葉が心地よかった。
『続けてみようかな!』
『ダメダメなオトコのヒトのこと…もっと知ったら、岳人のこともよく見えちゃう気もするし…ナニヨリ私を必要としてくれて、感謝されるって…心地いいし…』
イオリはそう思いながら
家路を急いだ。
イオリはアベとの接客のあと
もう1人のお客がついて接客をしてから
【エルフラージュ】の事務所をあとにした。
安木から
『ハイハイ。ではサオリさん、今日の日当です』
といって
現金が入った封筒が手渡された
90分コースのお客さんを2人接客して
手取がおよそ1万7000円。
専業主婦だったイオリにしてみたら
それは大金だ。
近所のコンビニでパートしたって
3時間少し働いただけなら
2700円程度だろう…
だがイオリのなかでは
金額よりも
アベをはじめお客さんからの
『ありがとう』の言葉が心地よかった。
『続けてみようかな!』
『ダメダメなオトコのヒトのこと…もっと知ったら、岳人のこともよく見えちゃう気もするし…ナニヨリ私を必要としてくれて、感謝されるって…心地いいし…』
イオリはそう思いながら
家路を急いだ。