ダメビト図鑑
第5章 通勤途中で…
『ああーぁ…。』
イオリがエルフラージュに到着すると
すでに
朝の予約タイムのピークが過ぎていた…。
『しかし、サオリさんも人がよすぎるよね。』
店長の安木が
イオリから聞いた
朝の痴漢の一件にそう感想をのべた。
『でも、それがサオリさんのいいとこなんじゃたないすか?』
と運転手のシュウが
会話に加わった。
『だって…、本当に悪い人じゃなかったと思いますよ。子育てしてる私だって、ついついストレスたまっちゃうこと、この仕事をはじめるまではあったもん…。』
とイオリ。
その時に
お店の予約電話が鳴った。
『ハイハイハイハイハイハイハイハ~イ!こちらエルフラージュでございます。』
安木が明るく電話をとった。
『ハイハイ…。ハイ…。…髪の長い…ハイ……川上さん… …あのぉお客さま。在籍している女性のプライベートにはお答えできませんが…。 ……ハイ…。 …ハイハイ。わかりました、じゃあ、サオリさんという人妻さんですね?…ハイ…。』
安木は受話器を保留にして
イオリに
『川上さんという髪の長いスレンダーな女性が働いてるはずだって、そんな予約なんだけど…サオリさん大丈夫かな?』
と怪訝な表情で
尋ねてきた…。
あ!
もしや…。
あの痴漢さん?
なんとなくイオリは直感した…
妙にその男がどんな人なのかを
イオリは知りたくなった
イオリは安木に向かって
両手で丸を作った。
安木は再び
受話器をとり
『ハイ…。ではホテル【ヤンチャなポチ】で…』
と場所を指定して電話を切った。
『じゃあ、サオリさん。いつものラブホで90分コースです。』
安木は振り向き
イオリにそう伝えた。
イオリがエルフラージュに到着すると
すでに
朝の予約タイムのピークが過ぎていた…。
『しかし、サオリさんも人がよすぎるよね。』
店長の安木が
イオリから聞いた
朝の痴漢の一件にそう感想をのべた。
『でも、それがサオリさんのいいとこなんじゃたないすか?』
と運転手のシュウが
会話に加わった。
『だって…、本当に悪い人じゃなかったと思いますよ。子育てしてる私だって、ついついストレスたまっちゃうこと、この仕事をはじめるまではあったもん…。』
とイオリ。
その時に
お店の予約電話が鳴った。
『ハイハイハイハイハイハイハイハ~イ!こちらエルフラージュでございます。』
安木が明るく電話をとった。
『ハイハイ…。ハイ…。…髪の長い…ハイ……川上さん… …あのぉお客さま。在籍している女性のプライベートにはお答えできませんが…。 ……ハイ…。 …ハイハイ。わかりました、じゃあ、サオリさんという人妻さんですね?…ハイ…。』
安木は受話器を保留にして
イオリに
『川上さんという髪の長いスレンダーな女性が働いてるはずだって、そんな予約なんだけど…サオリさん大丈夫かな?』
と怪訝な表情で
尋ねてきた…。
あ!
もしや…。
あの痴漢さん?
なんとなくイオリは直感した…
妙にその男がどんな人なのかを
イオリは知りたくなった
イオリは安木に向かって
両手で丸を作った。
安木は再び
受話器をとり
『ハイ…。ではホテル【ヤンチャなポチ】で…』
と場所を指定して電話を切った。
『じゃあ、サオリさん。いつものラブホで90分コースです。』
安木は振り向き
イオリにそう伝えた。