嘘つきな唇
第4章 *逃避行*
『……ルウ……
あたしをずっと離さないでね?……』
『……雪奈……離す訳無いだろ……
ずっと俺の傍に居て……』
『……ルウ……愛してる……』
『……雪奈……俺も愛してる……』
『……ちょっと……眠ろうか…?
今日は夜まで居られる?……』
『……ええ今夜は……
ずっとルウの傍に居るわ……』
『……嬉しいよ……雪奈……
あー、でもここ……
チェックアウトは確か10時までだよな?』
『……ああ……そうね?
じゃあルウ!私の家に来ない?
夕飯は家で食べましょ♪』
『……え?……
雪奈の家?いいの?♪てかお家の人は?』
『……アラ?……
言って無かった?あたし一人よ…?』
『……うん……聞いて無い!
雪奈の家なんて嬉しいな♪でも、
いいの?ほんとに?♪』
『……もちろん……
ルウがよければ♪あ、でも店は?……』
『……平気だよ……
もう俺の好きにやる……』
『……ルウ……ほんとに大丈夫?……』
『……雪奈……心配しないで……
楽しみだよ♪雪奈の家初めてだし♪』
『……そうね……
愛の手料理ルウにご馳走するわ♪』
『……マジ?……めっちゃ楽しみ♪
早くここ出たくなっちゃった♪』
『……フフ♪……』