嘘つきな唇
第1章 *瞳の誘惑*
……ルウSide……
……雪奈と……
会話してる間も俺の、
スマホのバイブ音がしつこく、
鳴り響いて居た。
……まあ俺が……
昨日シカトしてたから、
なんだけど……
……いい加減ウザい……
……俺は……
ついに根負けして電話に出る事にした。
……だけどここには……
雪奈が居るから……
……俺は雪奈に……
「……雪奈悪い……
煙草切らしたからちょっと、
買って来るな……」
と、言い外に出る事にした。
「……そう?……
私ここに居ていいの?……」
「……いいよ……
むしろ居て?……直ぐに
帰って来るから。ワリーね?……」
「……解ったわ……」
そして俺は外に出ると、
スマホの履歴を見て愕然となった……
……LINE回数20件……
……不在着信15回……
……全て……女からだった……
「……もし?超うぜーんだけど?……」
「……何よ!シカトしてるからでしょ!……
今日来ないの?……」
「……ああ……
急用出来たから悪いけど明日行くよ。」
「……ルウ……
誰かと一緒?女とか?……」
「……だからさお前?……
干渉しない約束だろ?切るよ?……」
……そう言うと……
女はようやく電話を切った……