嘘つきな唇
第1章 *瞳の誘惑*
……俺は……
めっちゃイラついて、
近くの自販機でビールを、
買って一気飲みした。
……嫌になる……
こんな事いつまで続くんだ?……
……俺は……
ビールを飲み終わると雪奈が待つマンションへ、
急いで帰った。
……カチャ……
「……雪奈……ただいま~♪」
「……ルウ……お帰りなさい♪」
……俺は……
技と明るく振る舞おうと笑って居たけど……
雪奈の笑顔を見た時俺の張り詰めて居た、
何かが崩れ落ちるように途切れて……
……俺は雪奈の……
細い肩を抱き寄せて居た……
「……え、何ルウ?……」
「……雪奈ごめん……
ちょっとだけこうしてて……」
「……ルウ……何かあったの?……」
「……何でも無い……
雪奈にちょっとだけ触れて居たいだけ……
嫌なら払い除けて……」
……嫌、では無い……
……きっと……
ルウにこんな事されて、
嫌な女なんか居ないんだろう……
「……ルウ……甘えていいよ……」
……私は……
自然と自らルウをそっと、
抱き締めて居た……