嘘つきな唇
第7章 *新境地*
そして30分程で店に戻って来た。
不動産屋さんが麦茶を出してくれて、
いよいよ話しを詰めて行く。
不動産屋さんが全部見た物件の、
資料を見せてくれた。
「どちらになさいますか?」
俺はもう一度雪奈に聞いてみる。
「……ねえ雪奈やっぱり……
大阪駅周辺のが俺はいいと思うんだ……」
「……そうねえ……
ルウがいいならいいわよ♪」
「……ほんとに?……雪奈無理して無い?」
「全然大丈夫よ。ルウもいいの?」
「……ああ、じゃあ……
最初見た似てる物件のこれにしようか?」
「……そうね♪……素敵だったわね♪」
「……よし!……じゃあこれに決めよう♪」
「……ええ♪……」
そして俺は不動産屋さんに、
「……いつから住めるの?……」
「そうですね。敷金礼金をすぐ、
支払えるなら来週からでも住めますよ!」
「……そうですか♪……じゃあ今日、
全部やってくんでよろしくお願いします!」
「よろしくお願いします!」
雪奈も不動産屋さんに礼を言った。
「解りました。有り難うございます!
今手続きの資料持って来ます。」
「……いえいえ……
こちらこそお世話になります。」
「……良かったな♪……雪奈♪」
「……ええ♪……」
俺は以外と早く決まってを撫で降ろした。