嘘つきな唇
第2章 *ルウの秘密*
「……雪奈がマジで……
俺の事好きって解ったから、
俺の秘密教えてあげるよ……」
「……ルウ有難う……」
「……話すけどマジで壮絶だから……
もし雪奈が俺の秘密を、
聞くに耐えられ無かったら……
この場から去っていいから……」
「……」
「……それは雪奈が決めていいよ……」
「……ルウ解ったわ……
でも逃げ無いわ。
ルウの事を知りたいの……」
「……雪奈……有り難う。
俺も雪奈には俺の全てを雪奈には、
知って居て欲しいそんな気持ちだよ……」
「……ルウ有り難う……」
「雪奈……寒く無い?
話し結構長くなるし……
寒いなら少し休憩するよ?」
「……ううん……
ここでいいわ。ルウと……
もう少し海を見て居たいの……」
「……ああそうだよね……
有り難うな?雪奈……」
時刻はお昼頃だったけど、
寒さなんか私は平気だった。
……ルウとこうして……
海を見て居られる事の方が私は幸せだった……
……やがてルウが……
静かな口調で語り出した……