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嘘つきな唇

第2章 *ルウの秘密*



……ルウは……
何処か遠くを見る様な、
淋し気な瞳で話し出した……








「……俺には……
雪奈の推測通り女が居る……」









……ああやっぱり……
でもそんなのは覚悟の上だ……




……だが次の瞬間……
ルウの口から出た言葉は、
想定外の言葉だった……







「……俺は……
親戚の女と同棲してる……」







「……え、ルウ?……
言ってる意味がよく?……」

「……だから……
俺が付き合ってるのは親戚の叔母だよ……
叔母さんは酷いか?まだ29だからな。
まだお姉さんかな?……」

「……あ……」

「……雪奈……
びっくりしただろ?……
つまり同棲してるから当然、
体の関係もあるよ……
どうする?雪奈、まだ続き話す?……」



……私は……
返す言葉が無かった……



「……まあいいや……
勝手に話してるから聞くの、
嫌になったら雪奈の好きにして?……」

「……」

「……俺が……
姉さんって呼ぶな?
俺が姉さんとそうなったのは、
20歳の時……
20歳の時に俺の両親が、
二人共死んだんだ……」

「……え?……ルウご両親?……」

「……ああ……居ないよ……」

「……そうだったの……」



……私は……
ルウの話しを聞いて、
その場を動く事も出来無かった……



……更に……ルウの話しは続いた……


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