
嘘つきな唇
第9章 *第2の人生*
そして5分くらい車を走らせて、
大家さんの家に着いた。
「……ルウ行って来るわね!……」
「……ああ……」
雪奈は用意して居た和菓子を持って、
大家さんに挨拶に行った。
「……すみません!……相川です!」
「……はい、こんにちは♪……」
「この前はお電話で失礼しました。
あのこれつまらない物ですが、
今までお世話になりました♪」
「……あら有り難う!……今日だったのね?」
「……はい!……
光熱費関係の手続き全て終わりました。
有り難うございました。」
「ご苦労様でした。どちらへ行くの?」
「……はい。大阪へ……」
「……あら……随分遠いのね?
気を付けて元気で暮らしてね♪」
「……はい……有り難うございます!
大家さんもお元気で♪失礼致します♪」
「……有り難う……気を付けてね♪」
「……はい……有り難うございます!」
……終わった!……
……東京でやる事は……全て終わったわ!……
……後は……
ルウと一緒に前進あるのみよ!
「……ルウお待たせ♪……全て終わったわよ!」
「……よし、雪奈お疲れ様!……
じゃあ大阪に向かうよ!」
「……はい!……」
……俺は遂に!……
俺と雪奈の新境地である大阪へ車を走らせた!
