嘘つきな唇
第10章 *新しい扉*
……ピンポン♪……
「……はあい♪誰だね?……」
管理人さんは50半ばの叔父さんだった。
「……すみません……
今日からこちらのマンションに、
超して来た702号室の私夫の早川ルウです。
よろしくお願いします。」
「妻の早川雪奈です。
よろしくお願いします。あの、
これご挨拶にどうぞ。」
「……ああ!……今日からだったね!
お若いご夫婦だねえ♪
ご丁寧にどうも。こちらこそ、
よろしくお願いしますよ♪」
「……はい!……よろしくお願いします!」
「……ちょっと待って♪……おーい、お前!」
「はいはい、何ですか?」
……すると中から……
奥さんらしき人がやって来た。
……ああ!……ご夫婦でやってるのか♪
「……お前こちら……
今日から入居した早川さんだよ。
挨拶に来てこれ頂いたから。」
「あらまあ♪わざわざ有り難う♪
随分お若いご夫婦ねえ!
困った事あったら何でも聞きに居らしてね♪」
「はい、有り難うございます。
こちらこそよろしくお願いします。」
「……そうそう……
ご近所さんの挨拶はされたかしら?」
「あっ、今から周ります♪」
「……そう……
働いてる人は今居ないけど、
もし居なかったら申し訳無いけど、
また夜にでも挨拶お願いしますね。」
「はい、解りました♪
有り難うございました。失礼致します。」
「……はいはい♪……
後ルールは読んで置いて下さいね♪」
「はい解りました。では失礼致します。」
「……はいはいまたね♪……」
……そっか!……この時間居ない人も居るよなww
……俺達は……
取り敢えず隣近所に挨拶に周った。