嘘つきな唇
第2章 *ルウの秘密*
「雪奈、俺のこんな話し聞いて逃げ無いの?」
「……ルウの事が好きなのに……
逃げる訳無いじゃ無い……」
……そして刻は流れた……
「……雪奈……
遅くなるからそろそろ帰ろう……」
……だけど私は……
まだ帰る気なんか無かった……
……ねえルウ……
今帰れば次はいつ逢えるの?……
……そんな気持ちだった……
「……ルウ……
体冷えたから宿で少し休んでかない?……」
「……え、雪奈?……」
「……ルウお願いよ……
私の最初で最後のお願い聞いて?……」
……ルウは……
感がいいからそのお願いが、
何なのか直ぐに解るはずだ……
「……雪奈……
俺の話し聞いたろ?俺は……」
……私は……
ルウの首に腕を絡ませ……
「……ルウ貴方と想い出を作りたいの……」
「……雪奈……
明日早くないの?そろそろ帰ら無いと……」
「……ルウ……
後少しなら大丈夫よ。お願い……」
「解ったよ、雪奈が大丈夫なら……」
「……ルウ有り難う……」
……そして私達二人は……
海の近くの温泉宿に行く事になった……