嘘つきな唇
第2章 *ルウの秘密*
「すみません。休憩出来ますか?」
宿に着くとルウがフロントで訪ねた。
従業員に部屋を案内され私達は向かった。
「お食事はどうします?」
「雪奈、お昼だけでも食べる?」
「……そうね……」
……こんな時にも空腹にはなるんだ……
「……あ……
風呂に先に入りたいけどお昼は何時頃?」
ルウがまた従業員に訪ねた。
「1時間後ではいかがですか?」
「ああ、お願いします。」
そして私達二人は部屋に入った。
部屋に入ってルウは、
冷蔵庫からビールを出して私に、
「……雪奈は……もう要らないよね。笑」
と、聞いて来た。私は苦笑いで頷く。
「雪奈先に風呂に入って来なよ♪」
「……そうね……」
「……雪奈……安心して?
夜までにはちゃんと家に送るから……」
「……有り難うルウ……
無理言ってほんとにごめんなさい……」
「……雪奈……
無理なんかして無いよ。早く温まっといで♪」
「……ええ……行って来ます。」
そして私は一人でお風呂に入った。