嘘つきな唇
第2章 *ルウの秘密*
……ふぅ、気持ちいい♪……
……俺は……
風呂に浸かりながらまた、
雪奈の事を考えて居た……
……その時が……
刻一刻と近ずいてる事も、
俺には解って居た……
……じゃあどうする……
……雪奈を抱く?……
……抱かない?……
……雪奈を……
抱きたいのは事実だ……
……雪奈と……
結ばれたいのも事実……
……だけど……
雪奈を抱くと言う事は……
……俺にとって……
……雪奈の人生を……
背負う事になるのだから……
……慎重にもなる……
……雪奈は俺に……
どうされたいんだろう……
解らない……
……すっかり……
体の温まった俺は……
……出るか……
と、覚悟を決めて風呂を出た。
……こんなのはきっと……
考えたって答えは出ない……
……きっと……
……雪奈とは……
なる様にしかならないんだ……
……雪奈との事は……
時の流れに身を任せるしか無い……