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放課後は保健室で

第4章 ぶたさんは見ていた




「…んん…」


晴香が小さく呻いた。


そろそろ起きる頃だろう。


制服をすっかり元に戻し、布団を掛けて腕もその中にいれてやる。


もう一度そっと頬を撫でてからベットから離れる。



起きた後、殴られねぇようにしなきゃな…


机に戻ってメガネを掛ける。


その顔に「ふわ」と優しい笑みが広がっていた事を、机に乗っている人形のぶたさんだけが知っていた。



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