テキストサイズ

放課後は保健室で

第5章 余熱で3分



覗き込んだ先、メガネの奥の目がすっと細くなった気がした。


あれ、と思った瞬間だった。


ふわりと先生の髪が一瞬頬にかかってそして離れて行く。


キスされたとわかったのは先生が離れて「ニヤ」と笑ってからだった。



「ばあーか」



「いやああっ!」



飛び退いて5メートルの距離をとる。


...今のは、私が悪かった。


油断してました、はい。



「むやみに人にキスをしないで下さい!」


「今のはそっちが誘ったんじゃなくて?」


「違います!!」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ