放課後は保健室で
第5章 余熱で3分
んーなんの話をしていたのだろう、この人は。
窓越しに先生をじーっと見て考える。
と、先生がこっちを向いた。
どきっと心が跳ねる。
まあ向いた所でその先は私の後頭部なのだけれど。
ちょっとまった、今のどきっはなんだ?
あーもうやっぱり今日の私は変だ。
平常心なんて全然保てていない。
「何そっぽむいてんだよ!おい!てめえの家はどこかって聞いてんだよ!」
うわ!そんな大事なこと聞いてたの!?
気づけば車は路肩に寄せられていて。
先生がカーナビをタッチしている所だった。