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放課後は保健室で

第5章 余熱で3分



ダメだな―やっぱ。


行き先告げずに乗り込むとか!


「ったく、危うく俺の家に直行するとこだった。まあそれでも良いけど」


その言葉を聞いて顔を真横にぶんぶん振ったらしばらく目の焦点があわなかった。


「遠慮しときます!」


「いいから、場所言って。カーナビに打ち込むから」


ふむ。現代は随分と便利だな。


「ああ、そこの角右で、次左に曲がってすぐです」


ふいに響くゴツンという音。


え、どうした!?


見るとハンドルに頭をぶつけている先生がいる。


「てめえ…………家そんな近いなら歩いて帰れ!!!!」


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