放課後は保健室で
第6章 泣きっ面にぶたさん
そんなこんなで悶々としていると不意に髪の毛をわちゃわちゃされた。
(『わしゃわしゃ』じゃなく、『わちゃわちゃ』。『わしゃわしゃ』の最上級。)
こんなことすんのは結、お前ひとりだけだあっ!!
「晴香、あんたどうしたの―?」
「髪の毛イジるな―っ!それやられると戻すのに時間が掛かるの!」
話しかけてきた結に振り返りながら怒る。
でも結はすました顔のまんま。
人の苦労も知らないで!
「はいはい、ごめん遊ばせ。で?今度は何悩んでんの?」
「…何でわかる?」
「そこら辺が不穏なオーラに浸食されつつあったから」