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放課後は保健室で

第6章 泣きっ面にぶたさん



クラスを見渡すとあちこちに島が出来てそれぞれで騒いでいる。


結がいなくなって1人になった私はまるで海で遭難した人みたいだ。


微妙な立場の私が入れる場所なんてない。


知ってるけどさ。


なんか胸が痛む。



はあ…屋上。



さっさと移動しないと渡辺啓太が来てしま……


「しっばさっきさ―ん♪」


ああ、と眉間にシワがよったのがわかった。


固まる教室の空気。


まったく、気づけよ!


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