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放課後は保健室で

第6章 泣きっ面にぶたさん




苦しくて辛くて切なくて。


その痛みに改めてこれが恋なのだと思い知らされる。


今まで人を好きになったことはあるけどここまで痛くなるのは初めてだ。



「先生…」



そういえば名前も知らない。


呟いて初めて気づく。


今までずっと「先生」って呼んでたしな。


そうか私は名前も知らない人に恋しちゃったのか。


この気持ちに気付いてしまってから繰り返し繰り返し、恋をしてしまった実感が波になって押し寄せてくる。


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