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放課後は保健室で

第6章 泣きっ面にぶたさん




保健室の先生として砂だらけの傷口をそのままにはしておけずに、こうやって格闘しているのである。


「お願いだから、大人しくして?」



ーー1時間後。


あれからさらに15分かかったがなんとか女子生徒を治療し、俺はコーヒーを飲む優雅なひとときを手に入れていた。


ずずっと2杯目のコーヒーをすする。


「…あいつ来なかったな」


ここ2週間、柴崎晴香の顔を見なかった日は無い。


いつも昼休みに来て鍵を借りてっていくのに。


あの日から俺はなんとかあいつに手を出さないように自制しているのだがあいつはまるで警戒心がない。


保健室のベットで眠ってしまうこともしばしばだ。


何回襲ってやろうと思ったか…。


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