放課後は保健室で
第8章 到着
「今の何…」
私の呟きで皆が我に返り、止まっていた時が動き出した。
「…ってめえ!!今コイツに何した!」
茶髪が吠えるが若干怯えも入ってる。
じりじりと先生に迫っていく男たち。
「暴力は嫌いなんだけどな…」
そう言って先生はメガネを取って私にほうって投げた。
「わわっ」
慌てて両手で無事キャッチする。
…え。
両手でキャッチ?
あたし縛られてるんじゃ?
わしゃわしゃっと髪を撫でられる。
この手を私は知っている。
隣にはハサミを持った結がいつの間にか立っていた。