放課後は保健室で
第8章 到着
「ったく…あれほど気をつけろっつたのに」
「ゆいいい゛ーー」
ぐだあっと親友に抱きつく。
また頭をぐしゃぐしゃにされたがそれがとっても心地よかった。
「…はぁ。めんどくせえ」
先生のため息に似た声が聞こえてきてそちらを見る。
「悪いけど、俺の車じゃ3人しか運べねえんだ」
前髪をかきあげてニヤリと笑う。
「病院行きたくなかったら大人しくしてろよ」
どくんっと心臓が大きく一回鳴った。
「きゃっ。あの先生こっちのがぜんぜん格好良いじゃんっ!!」
「おいナメんじゃねえぞゴラァア゛っ」
1人が先生に向かって行った。