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放課後は保健室で

第8章 到着



先生の横を結が通り過ぎる。


一陣の風が吹いた気がした。


「ごふっ」


金髪の男が腹を抱えて再び崩れ落ちた。


…どういうこと?


私は今見た光景がまったく信じられないでた。


だって。


「なあ、俺、必要だった?」


「それは誉め言葉として受け取っておきます」


結はにこやかに微笑んで乱れた黒髪をてぐしで整えた。


「嘘…」


結だった。


結が回し蹴りをしたのだ。



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