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放課後は保健室で

第9章 保健室で恋をしましょう



そのままぽんぽんされ続ける。


この手…


すごく優しい。


「先生」


「大丈夫」


なにが大丈夫なのか、なんで大丈夫なのかなんてわからなかったけど先生はそのまま大丈夫、大丈夫と繰り返した。


手が、温かい。


体温とかじゃなくて、なんて言うんだろう。


あったかいんだ。


それにつられて次々と新しい涙が零れる。

ぽんぽんが止んで、代わりに肩をぎゅっと抱かれた。


涙が白衣に吸い取られていく。


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