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放課後は保健室で

第9章 保健室で恋をしましょう




「ヤってたんじゃ、なかったの?」


「何、お前声だけで妄想しちゃった?」


あれは、違ったんだ。


私を絶望に突き落としたあの声は。


「…っおい?また泣いてんの?」


「あっ、あたしがっあのときっどんだけ泣いたかっ…。紛らわしいこ、と、しないでっくださいい…」


一度おさまった涙がまた頬を伝った。


先生の手が私の後頭部にまわる。


髪をくしゃっとされた感覚がした。


「…ふっ。わあったよ!紛らわしいことして悪かったな」


「先生」


「ん?」


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