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放課後は保健室で

第9章 保健室で恋をしましょう




不意にぎゅうが消えて先生の整った顔が視界いっぱいに広がった。


「ばーか」


そう低く呟いて、重ねるだけの軽いキスをされた。


「…ちょっ」


そのまま離れた唇が私の耳に寄せられて。


甘い声で囁いた。




その言葉で私は顔から火がでるかと思った。


でもそんなことはなく、代わりに大量の涙が出てきた。


あたし今日どんだけ泣いてんだろう。


とにかく止まんない。


「泣き虫」


「だって…」


再び重ねられる唇。


たまらなく先生がいとおしい。



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