放課後は保健室で
第9章 保健室で恋をしましょう
「俺がヘマするとでも思ってんのか?」
どんどん近づいてくる顔。
「いいえっ…別にそんな。……っん」
優しいキスを落とされた。
そっと離れて再び目が合う。
「サボる時は屋上なんか行かずにここに来い。いつでも相手してやる」
屋上。
今日見た重い扉を思い出す。
私には多分もう必要ない。
ここでは楽に息ができるから。
ここには愛しい人がいるから。
「サボリを認める先生ってどうかと思いますが」
「…てめえ襲うぞ」
「ふふっ。すみません、ありがとうございます」