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放課後は保健室で

第9章 保健室で恋をしましょう




目を合わせたまま口を開く。


「私、先生の彼女で良いのですか?」


「なんだよいまさら」


先生が片方の眉を上げて顔をしかめる。


「だって…メイワク、でしょ?」


先生と生徒が恋愛関係に陥るなんて御法度。


バレたら責任をとるのは生徒ではなく先生だとだいたい決まってる。


「変な少女漫画の読み過ぎ。心配いらねえよ」


「だってバレたら…」


そう言いかけるとずいっと先生が近寄って私の顎に手をかけて上を向かせた。


綺麗な顔がアップになる。


「俺がお前にそんなヘマさせると思う?」


「…ヘマするのは私なんですね」



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