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放課後は保健室で

第9章 保健室で恋をしましょう







何か考え込んでるなあと思っていたら不意に彼女が顔をあげた。


「あ、そうだ先生名前!」


「は?」


「私先生の名前知らないんです」


俺は眩暈をおこしそうになった。


名前を、知らない!?


「…お前は名前も知らない奴の彼女になる気だったのか?」


あまりにも可愛すぎるどきょとんとした顔でこちらを真っ直ぐ見てくるからまたキスしたくなったけど我慢。


というかショック過ぎるんですけど。


名前を知られていないとか。


まあいつも先生って呼ばれていたし、他に「先生」と呼べる人がいる状態で柴崎に呼ばれたこともないからそういうことかとも思うが。


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