テキストサイズ

放課後は保健室で

第2章 鍵の落とし物




ホームルーム終了のチャイムが鳴る。


「きおつけ―――れ――」


入学当初に比べると随分おざなりになった礼を咎める事もなく担任は教室を出て行った。


途端に騒がしくなる教室。


人間関係が得意ではない私は結以外に仲の良い友達はいない。


普通に話しはするけどしょっちゅう授業中に消える私はあまり好くは思われていないと思う。


はあ、さっさと出ていこ。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ