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放課後は保健室で

第2章 鍵の落とし物




ガラガラ…


1時間前と変わらない景色。
保健室独特のにおいが漂っている。


「…あれ?先生、急病人は…?」


見回しても急病人どころか誰かがいる気配が全くしない。


不意に前にある背中が振り向いた。


「…何、未だ気づいてなかった?」



一瞬誰かと思った。



メガネは外しているし前髪もかきあげていつも隠れている目が鋭く光っている。


そしてずいっと私の目の前まで来て。



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